• スタッフ紹介
  • 飼い主様の声
  • 野良猫問題への取り組み
  • 里親紹介 最新情報
  • 里親応募フォーム

動物取扱業

事務所の名称
ドルフィンアニマルホスピタル浦和美園動物医療センター

事業所の所在
さいたま市岩槻区美園東3-8-1

登録に係る動物取扱業の種別
保管

動物取扱責任者の名前
岡本 拓也

登録番号
899

登録年月日
2021年2月16日

登録更新年月日

有効期限の末尾
2026年2月15日

HOME > 動物の医学 > アーカイブ > 癌・腫瘍

動物の医学 癌・腫瘍

肥満細胞腫?おうちの子、日々ちゃんとチェックしてますか?

症例報告 ~こんな病気、治療しています~
『皮膚型肥満細胞腫』 13歳MIX犬雄

みなさん、普段からおうちの子の体に触っていますか?
皮膚の表面や、皮膚の中に「できもの」はありませんか?
その「できもの」、もしかしたら危ないものかもしれません!

予防接種で来院した、13歳の雑種のワンちゃん。
「そういえば、ちょっと前からおなかにできものがあるんです。この1か月くらいで急に大きくなってきたような気もします。」 身体を見せてもらうと、腹部に直径2㎝程度の腫瘤を発見しました。

見た目だけでは判断がつかないため、針生検(※)を行い、『肥満細胞腫』の可能性が高いと判断しました。
(※ 針生検とは…細い針を刺してできものの細胞を採取し、顕微鏡でみる検査)

肥満細胞腫は、皮膚や内臓にできる悪性腫瘍で、発生部位やグレードによって、手術や抗がん剤など治療法が変わってきます。
肥満細胞は、細胞中にヒスタミンなどの生理活性物質を含んだ顆粒をもっており、腫瘍化した肥満細胞が体内で増えてそれらの生理活性物質が放出されると、消化器症状や血液凝固障害などが起きることがあります。

また、肥満細胞腫の怖いところはそれだけではありません。
見た目がかなり多様であるため、ぱっと見だけでは、ただのイボなのか肥満細胞腫なのか判断ができないのです。
特に急に大きくなってきたものは要注意です。

今回の症例の場合は、手術で腫瘤を切除し、「肥満細胞腫 low grade」と確定診断が出ました。
手術にて切除できており、その他臓器への転移も見られていないため、経過は良好です。

日頃からおうちの子の体に触っておくことで、いざという時に早く異常を発見できます。
日々のチェックを欠かさず行ってください


猫の扁平上皮腺癌

猫の扁平上皮癌  

 

最近口の周りがよだれで汚れている、
食べ方がいつもと違って飲み込みにくそう、
口臭がひどくなった、
血の混じったねばねばのよだれ
が出ている、

などの症状はありませんか?
 

 

これらは、口腔内に扁平上皮癌ができたときに見られる症状の例です。 

 

扁平上皮癌は、体の表面や皮膚の最上部を占めてい扁平上皮細が癌化したものです。 

鼻筋(鼻腔内)、耳、、唇、歯肉や舌(口腔内)、肺などに発生します。
白い毛の部分や毛の薄い部分にできやすく、
免疫力の低下した高齢の猫に多いといわれています。 

 

原因の詳細は不明ですが、過剰な紫外線を浴びること、大気汚染の影響、免疫力の低下、飼い主の喫煙などが考えられます。 

 

癌ができる部位によって症状は様々です。
ただの
引っかき傷やかさぶただと思っていたものがどんどん広がってくるということもあります。

鼻腔内にできた場合は鼻水やくしゃみ、鼻血などの症状が見られます。
癌だとわかりにくい初期症状がほとんどです。
 

癌が進行してくると、出血したり膿んだり、癌ができている部分が脱落してしまったりすることもあります。 

 

癌が小さく、体力がある場合は手術によって患部と周囲の組織を切除する外科的治療を行います。

癌が進行していて外科的に切除ができない場合や手術に耐えられる体力がない場合には抗がん剤や放射線による内科的治療、

QOL向上のための対症療法を選択することもあります。

癌が顔にできた場合は、胃にチューブを入れて給餌を行うことも必要になってきます。 

 

予防方法としては、紫外線の影響が多いとされているので、室内飼いを基本とすることと、猫がいるところでの喫煙を控えるといったことがあげられます。 

 

日頃からマッサージやブラッシング、歯ブラシを行うことで、毛や皮膚、口の中の状態をチェックすることがとても大切です。
 

病院が苦手な猫ちゃんも多いと思いますが、定期的な健康診断を受けることも病気の早期発見につながります。 

小さな変化や違和感があれば、お気軽に病院にご相談ください。 

 





1

メインページ | アーカイブ | 胃捻転 »