犬の鼻が濡れているのは元気な証拠!?
犬の鼻が健康のバロメーターだなんて言われることがありますが、どうしてなのでしょうか?
今回は、そんな犬の鼻の秘密についてお話ししたいと思います!
ズバリ、犬の鼻が濡れているのには理由があります。それは「匂いをしっかりと感じ取るため」なんです🐶
犬の鼻の構造は大きく3つの部分に分かれています。
1.まず、鼻の穴にあたる「外鼻孔(がいびこう)」は、人と違って横にも切れ目が入っていて、鼻を動かすことで横からも空気を取り込むことができます。
2.真ん中にある縦線の「上唇溝(じょうしんこう)」は、常に水分を保ち、匂い分子が吸着しやすくなるようになっています。
3.鼻の表面にある「鼻鏡(びきょう)」の細かな溝も水分を保ち、上唇溝と同様に匂い分子を吸着することで、匂いを感じ取る感度を高めています。
さらに、鼻の中には温度センサーがあり、左右の鼻孔で気化熱の温度差を感じ取ることで風向きまで把握できるのです。また、濡れた鼻は匂いを感じ取りやすくするだけでなく、体の熱を放散して体温調節の役割も果たします。
犬にとっては鼻が濡れているのが普通の状態であり、「犬の鼻が濡れているのは元気な証拠」と言われるのはこのためです💡
では、犬の鼻はどうやって濡れているのでしょう?
犬の鼻を濡らす水分は、目を保護するために分泌される涙が鼻の奥に流れ込み、さらに鼻の奥にある外側鼻腺という器官からの分泌液が混ざり合ってできています。また、犬は自分の舌で鼻を舐めて濡らすこともあります。
とはいえ、犬の鼻が乾いていることもありますよね?
鼻が乾いているからといって必ずしも病気や異常があるわけではありません。たとえば、寝ている時やその前後、何かに集中している時などには鼻が乾くこともあります。眠っている間は目の保護のために涙が出ないですし、気温が快適なら体温調節で熱を放散する必要も少なくなるためです。
ただし、頻繁に鼻が乾いている場合には注意が必要です💦
発熱や脱水で乾燥していることもあれば、皮膚病で鼻の表面に異常がある、目や鼻の病気で涙や鼻の分泌液が出にくくなっている、あるいは分泌液の通り道が詰まっているなどが原因の可能性もあります。
鼻の濡れ具合だけで愛犬の体調を判断することはできませんが、元気や食欲があるか、咳やくしゃみがないか、発熱していないか、下痢や嘔吐がないかなどと併せて観察することで、愛犬の健康管理のバロメーターの一つとして役立てられるでしょう😄