• スタッフ紹介
  • 飼い主様の声
  • 野良猫問題への取り組み
  • 里親紹介 最新情報
  • 里親応募フォーム

動物取扱業

事務所の名称
ドルフィンアニマルホスピタル浦和美園動物医療センター

事業所の所在
さいたま市岩槻区美園東3-8-1

登録に係る動物取扱業の種別
保管

動物取扱責任者の名前
岡本 拓也

登録番号
899

登録年月日
2021年2月16日

登録更新年月日

有効期限の末尾
2026年2月15日

HOME > 動物の医学 > アーカイブ > 会陰ヘルニア: 2017年12月

動物の医学 会陰ヘルニア: 2017年12月

会陰ヘルニア

会陰ヘルニア

会陰ヘルニアとは会陰部の筋肉が分離し、腸や膀胱などのお腹の中の臓器が出てきてしまうことでお尻周りが腫れてきてしまう疾患です。
筋肉の隙間から出てきた臓器を包んでいる膜はヘルニア嚢といいます。

会陰ヘルニアはワンちゃんで多く、特に去勢していない男の子でよく見られます。

症状としては、主に排便困難や排尿困難、しぶりなどがみられることがあります。
ヘルニア嚢内に脂肪組織だけが出てきている場合、お尻周りの腫れだけで特に症状が出ないこともありますが、腸や膀胱が出てきている場合、
そこでねじれてしまったりするとその部位で腸が壊死してしまったり、尿が出ずに尿毒症のような症状が出てしまう可能性もあります。

 治療としては、便秘を解消するために便軟化剤を用いたり、膀胱に針を刺したりカテーテルを用いることで尿を出してあげるなど、
症状に対する対症療法を行うことも可能ですが 長期的に管理することは難しく、根本的な治療を行うには手術で整復する必要があります。

本院では基本的に手術を行う際には病変側だけではなく、反対側もヘルニアの要因がないか切開して確認しています。

そのため、術後は下の写真の赤線のように青マルで囲まれた肛門の両側に傷口が見られます。

また会陰ヘルニアの手術を行う際には、未去勢の男の子の場合は再発率を下げるためにも去勢手術を同時に行うことが推奨されています。

 最近お尻周りが腫れてきたな、など何か気になることがあれば会陰ヘルニアの可能性もあるので早めに受診することをおすすめします。





1

メインページ | アーカイブ