動物の医学

できもの、しこりを見つけたら...細胞診ってなーに?

できもの、しこりを見つけたら…細胞診検査ってなーに?
細胞診検査とは、病変部(しこりや内臓など)から細い針で細胞を採取し、細胞の形を観察することで診断をする検査です。

この検査は、ほとんどの場合確定診断には至りません。
バラバラの細胞だけでは、できものの全体像や、周りの組織との関係性などが観察できないからです。
また、細い針を使うため、狙った細胞を取れないこともあります。
例えば、大きなおにぎりの中に梅干しが入っていて、お箸を1膳刺したとしても、梅干しに当たる確率は100%ではありませんよね…

でも!この検査は基本的に全身麻酔をかけずに行うことができます。
また、体の部位、できものの大きさを問わず検査できます。
麻酔や出血によるリスクが低く、ワンちゃんネコちゃんの負担が少ない検査です。
さらに、それ自体が腫瘍か否か、悪性か良性かを判別することを得意としています。

できものやしこりを見つけたら… すぐに取った方が良いものか? 様子を見ていて良いのか?
まずは負担の少ない細胞診検査で調べてみましょう。
また、体のできものや異常を早く見つけるには、スキンシップが大切です。
日頃からたくさん触ってあげましょう!



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