これって膀胱炎?
みなさんには、おうちの子が膀胱炎になってしまった経験はありませんか?
馴染みのない方も多いとは思いますが、実はわんちゃん・ねこちゃんは季節を問わず、よく膀胱炎になることで知られています。
何回もトイレに行って排尿姿勢をとったり、おしっこに血が混ざっていたり…
ですが、一見この膀胱炎っぽい症状には他の病気が隠れているかもしれません。
紛らわしいのは、おしっこがうまく出せない排尿障害という状態。
尿道は一本道のため、何かがきっかけで詰まるとおしっこを出したくても出せなくなってしまいます。こうなると尿道閉塞になり、放置しておくと1日で腎不全が進み、最悪の場合命にも関わる恐ろしい病気です。
膀胱炎症状の多くは細菌感染によって引き起こされるものですが、中には尿路結石や腫瘍によって引き起こされている場合もあります。
また、特にねこちゃんに多いのが特発性膀胱炎です。
特発性膀胱炎の原因は不明で、多くの場合ストレスによるものとされています。
ねこちゃんにストレスを与えない環境作り(清潔なトイレで排泄ができる・隠れられる静かな場所がある・自由に登ることのできる高い場所がある等)や飲水量を確保(新鮮なお水を数ヶ所、アクセスの良い場所に設置)することによって、症状の緩和や予防にも繋がります。
※家の中に高い場所のない猫では、ある猫に比べて4倍以上特発性膀胱炎になるリスクが高くなるとの報告あり
膀胱炎症状一つ取っても考えられる原因は様々ですが、超音波検査と尿検査をすることでほとんどの原因はわかります。
また、症状の有無に関わらず健康診断時に腎臓や尿管の状態も合わせて評価することで健康チェックは万全です。
なぜ膀胱炎になっているのか?原因を知ることはとても大切です。
普段からわんちゃん・ねこちゃんのおしっこの仕方や状態を気にかけ、少しでも気になる症状があれば早めに原因を突き止めましょう!